WHOシニアのランlife

少なくとも 最後まで 歩かない

いろいろ試した勝田マラソン《長い話》

  • 痙攣対策、カーボ・ウォーターローディングとかいろいろと試した勝田マラソン。故障中練習不足で記録は狙えないなか、サブ4はキープ。

勝田はあくまで3月の静岡マラソンに向けての調整レース。いや、レースなんて位置付けにも至らない、なんとかロング走としてこなせればOK。なにせ、11月のぐんまマラソンを走ってから、一度に20㎞以上走っていない。勝田を走っても1月の月間距離は200㎞にさえ遠く届かない。

 

【テーパリング】 〜これも練習メニュー〜

あくまで練習といっていながら、テーパリングに励むなんて矛盾してんだろって言われそうだけど、これも、テーパリングという練習ってことで。

〇練習 〜全然走らなかった〜

勝田の週に走ったのは2日(7㎞)だけで、補強や動き作りで身体に刺激を入れておく。狙いはカーボローディングで貯めこんだエネルギーをなるべく消費しないようにと。

それまでの練習が積めて記録を狙えるようなら、ここは疲労抜きと速さを楽に感じるキレを出したいからもう少し走るけど、そもそも練習が積めていないから疲労なんて無いし、故障中(左臀部の痛み)から速さも求められない。

で、勝田5日前に7㎞を途中に3㎞だけペース走を入れたジョグ。中3日ノーラン明けの1日前に3㎞、フォーム確認をメインに流し70mを5本。

ただ、ノーランの日は腹横筋や腸腰筋トレやストレッチは欠かさずにやった。

〇カーボローディング 〜ご飯食べただけ〜

カーボローディングは3日前の木曜日からと少し短い。元々、ご飯はほとんど食べず、炭水化物は昼食のパンくらいと常に枯渇気味なので、短時間で貯めこめると思っている。そもそも、カーボローディングは自分には必要ないと思ったことがあった。

いつも練習は早朝に水一杯だけで10~15㎞走るので、脂肪燃焼能力が高い(と勝手に)と思っているし、練習で30㎞走やる時にも給水はするけどカロリー補給はそんなにしなくても大丈夫だから。

で、試しにカーボローディング無しでフルを3本走ってみた。カロリージェルとかは以前と同じように補給したけど、いずれも25~30㎞手前位から、体に力が伝わらなくなって、どこが痛いとか痙攣したわけでもないのに失速してしまったのは明らかにエネルギー切れ。そう判断するのは、走った後に何か(特に甘いもの)食べると歯にしみたから。これはカロリー不足で歯茎が痩せて起きる症状。反面、カーボローディングして失速しなかったレースの後に歯が染みることは無くなった。

自分のカーボローディングはいたって単純。普段食べないご飯を食べて、量が増えた分おかずを控えめに。朝食は変わらず、昼食のパンをおにぎり2~3個(400~500Kcal)に変更。夕食はご飯追加(サトーのご飯1個<200グラム300Kcal>)

大会当日の朝食(5時)は、常食のグラノーラをサトーのご飯200g×2に替えただけで、ゆで卵とバナナ入れヨーグルトにコーヒー(牛乳、角砂糖1個入り)。勝田はスタートが10時30分と遅いので、会場入りやスタート前にカステラやカロリージェルを1時間おきに補給しておく。

〇ウオーターローディング 〜OS1頼み〜

痙攣・攣り対策に、自分にとってはカーボローディングよりも大事と3日前から開始。

今回試したのはOS1(経口補水液)の水割りで700ml、年末に息子が遊びに来た際に、「これ、消費期限が迫ってるんで処分してよ。」と持ってきたのが、OS1とそのゼリーを各1ケース(24本と30個)。表示された期限を見ると、まだ今年の夏過ぎまで残っている。照れくさそうな息子からの応援に感謝し遠慮なく使わせていただく。ウォーターローディングは一日2000ml位補給が目安だけど、残りは麦茶600mletcでカバー。それに反して禁補給したのはビール。

レース前はビールは飲まないほうが良いといわれるのは、利尿作用から脱水傾向になるただけでなく、カロリーの高いアルコールを分解するには肝臓に貯蔵した糖質を必要とするので、せっかくカーボローディングで蓄えた糖質が失われていくから。幸い?12月から晩酌を止めていたので、禁酒の我慢はせずに済んだ。

禁といえば、カフェイン絶ちがあるけど自分はやったことが無い。レース中にカフェインの覚醒効果を得るためには、事前に体からカフェインが抜けた状態にすることで刺激に反応しやすくする必要がある。分かってはいるけど、晩酌は我慢出来るものの、禁コーヒーは躊躇する。反ってストレスが溜まりそうなんで。

〇会場入り 〜始発鈍行で着座〜

勝田への足はいつも、6時26分我孫子始発の普通列車を利用。そして、安心のトイレ装備の先頭車両にラン仲間と着座。始発なので必ず座れるけど、昨年よりも乗車率は高かった。特急より30分程要するが車内は混み合わないので、周囲に気を遣うことなく飲食も出来て、8時前に勝田駅に到着。

勝田駅からはシャトルバスも出ているけど、アップがてら迷わす歩きを選択し、10分位で会場入りする。

〇陣(待機)取り 〜文化会館お勧め〜

8時15分頃、陣取りは既に定番となった「ひたちなか市文化会館」のロビースペース。昨年は殆ど一番乗りだったけど、既に何組かシートを広げていた。まぁ好きな場所を選んで後着する仲間の分も確保していたら、9時頃には周りもシートで埋め尽くされ100人以上は居たと思う。

この文化会館は暖房も程好く効いて、Tシャツ1枚姿でもさほど寒く無い。ロビー内には常設トイレ(男子小3.女子1)も有るので、スタート間際でも慌てずに済む。また、文化会館前の広場でアップもできるし、脇にある仮設トイレも穴場でスタートブロックまでも近いのでお勧め。勝田は過去に雨は殆ど降っていないが、外の待機場所では雨風からの逃場がないので。

〇スタートブロック 〜DからEへ〜

スタート15分前に指定(D)ブロックにスムーズに入れた。ゼッケンは2000番を切っている人も見かけて、レベルの高さを感じる。陸連登録でエントリーしても優先ブロックは無い。

スタート5分前位に全体が動き出した時、少し前の人がバタッと倒れた。誰かに突き飛ばされたのかつまずいたのかな?と思ったけど、立ち上がらない。一瞬、AEDの使用を頭によぎった。ランニングアドバイザーとして働く時と。でも、自分より先に駆け寄った人がいて、適切に対処してくれた。同時に救護!って叫ぶと直ぐに救護班も来てくれた。

倒れた方も意識が戻り声掛けに対する返答もしっかりしていたので一先ず安堵。

ラソンも文化になったなって思えた出来事。走るのは自分のこと(挑戦、記録、健康、旅etc)だけじゃなく、たまたま一緒になった人々が楽しめるために、先ずは安全に過ごせるよう行動したいと思う。

〇スタート 〜サブ3.5の流れ〜

救護班に引き継いでブロックに戻るとEグループまで下がっていたけどそのままスタート、グロスロスは95秒。

1km地点の大通りに出るまでは渋滞覚悟だったけど、意外とスムースにkmラップ4分50秒。って、自分の設定ペースよりかなり速い。故障中の左臀部は、キロ5より速くなると未だ疼き出しそうなんで不安。

大通りに出たらマイペースで行こうと思ったのに、周りの流れから抜け出せない。集団走というより行列走はずっとキロ5を割って進む。あ、この流れ(ペース)はサブ3.5狙いと気づく。

〇痙攣対策 〜OS1&消炎剤を携行〜

今日は痙攣対策として、OS1ゼリーを初めて携行。サロモンのフラスク(250ml)に丁度入った。パンツは大腿部サポートを考えてミズノのBGスパッツ(ポケット無し)にしたので、サロモンのスキンベルト(ADV SKINBELT)に格納。このベルト、周囲全てに格納出来て走っても揺れない。腹巻きみたいな感じで体幹サポート効果も期待出来そう。

それと、消炎剤(ボルタレンローション)も忍ばせた。ぐんまマラソンで痙攣を起こし、駆け込んだ救護所で処置してもらったバンテリンスプレーが効いて(コールドスプレーは全く効かなかった)回復することが出来たので、携帯出来るサイズのを探した。

 

で、経口補水液のOS1を10km過ぎから5km位毎の給水に併せて補給した。別に携行したのはアミノショット赤を3個とアミノ酸3600を2袋。それと私設エイドでのバナナを頻繁に頂き感謝。

○道中 〜プラン変更 30km走練習へ〜

10kmを過ぎても、キロ5分切りの行列走は続く。現状の備え(練習)を考えたら、せいぜいキロ5分15〜30秒が賢明な完走ペースと設定していたのに、途中で何度脱力してもベースが落ちない。今日履いているエンドルフィンスピード3から心地良い反発が得られているからかな・・ので、設定プランを変更。そうだ今日はキロ5の30km走にしよう! 残りはキロ6のダウンジョグにしてもサブ4クリアは固い。

坦々とリラックスした走りで20kmを過ぎた辺りでやって来ました・・左臀部の疼きが。そのまま放おっておくと、股関節が固まって動きが悪くなってくる。でも今日はいつもと違うぞってスキンベルトから消炎剤を取り出してペタペタと患部に塗り込む。スパッツ越しだったけど上手く浸透した。このローションはメンソールタイプもあるけど、使ったのは無香料なんで周囲のランナーも気にならないと思う。肝心の疼きは5分位で治まった。先ずはお試し成功。

行列走も25km辺りからバラけだしてきたけど、30kmまではなんとかベースをキープ出来た・・んだけど。

※フルマラソンの時は、自動ラップを3kmに設定。1kmだと一喜一憂が忙しいので。

〇失速 〜痙攣とお付き合い〜

30kmの表示が見えたと思ったら、急に脚が強張ってきて30㎞のプレートを通過した途端に路肩に退避。脚のアチコチがピクピクしだしたから、ここぞとばかりに消炎剤ローションを塗りたくった。

まぁ、ここからはキロ6のダウンジョグスタートと走り出したけど直ぐまた痙攣が起きてストップ。《少なくとも最後まで歩かなかった》を誓っているから、歩いて様子を見ることは許せない。結局、ラスト12kmは脚が攣る前兆が出る毎に立ち止まっては、ストレッチ、屈伸、消炎剤を塗りまくってはまた走り出すの繰り返し。立ち止まる毎にラップをとって後から確認すると、8度停まって計15分のロスタイムを要していた。

それでもフィニッシュは、ネットで3時間51分42秒と無事?サブ4クリアに安堵。

痙攣が起きた原因は、ミネラル不足ではなく明らかなオーバーワークだと思っている。現状の備え(練習)を考えたら、キロ6ペースでも良いくらいだったけど、調整レースとはいえ、サブ4はキープしたいという邪念がオーバーペースを招き筋反射してしまったと思う。なぜなら、消炎剤が効いて痙攣が治まるとペースはキロ5近くまで戻せた。ということはエネルギー切れや脱水症状は起こしていないということ。

今日は静岡マラソン40日前の30km走と捉えれば、満足の内容。でも、リカバリーに1週間は掛かりそうなんで、残り1か月はペース走と時間走を上手く組み合わせた練習をしていきたい。

◯帰り路 〜グリーン車でビール〜

帰りはランコミュ仲間10人弱と同行。勝田からの特急指定を並び席で取れなかったので、上野行き普通列車グリーン車で帰ることに。ゆったりシートでビール片手にひとときの反省会に浸る。

◯番外 〜お通じ対策〜

自分にとってレースに出る時の最大の課題は(大)便通。スタート前にお通じがあっても、5〜10km位でまた催してきてトイレにピットインすることが多く、3分位ロスしてしまう。

でも、今日はピットインロスはゼロ。

とった対策は、下剤服用の強行手段。前日の夕食前(5時頃)に下剤4錠(取説では3〜6錠)を飲んで、12時間経った朝5時過ぎに便通2回をもって出し切れたようで、その後に催すことは無かった。懸念は強制便通による脱水症状や栄養放出だけど、まだ調査している中では大丈夫そうかな。